丁度先日、大学生協に行きましたら「フェアトレード始めました」という大きい看板が出ていました。どんなものかな?と店内をのぞきましたが、フェアトレード商品のちょっとした織物みたいなものとかがおかれている程度で少し残念に思いました。

※追加情報
一橋大学でのフェアトレードは生協が取り組んだものではなく、大学の授業「まちづくり」の一環で行われたものでした。そりゃ大掛かりなことは出来ないですよね。授業の一環としてなら、とりあえず実施しただけでも評価できますね。しかも自分が関わっている授業の担当教授と同じ方が行われている授業でした。笑(詳しくは一橋新聞参照)

フェアトレードとは、短期的な資金援助を発展途上国などに行うのではなく、公正な取引を通じて自立を促すものです。(詳しくはこちら)一般的に付加価値の高い製品などを輸出できない後進国などは外貨獲得が大変難しい状況にあります。そのため、原材料などは不正な現地の輸出業者などが買占め、利益を独り占めしている場合が少なからず存在しています。それを公正な取引を直接的に先進国との間に結ぶことで、利益の流れを適正にし、地元の生産者などに分配することを目指している試みです。日本国内でも多くのNPOや企業などがフェアトレードビジネスに取り組んでいます。ここでは、フェアトレードということがマーケティング効果を生んで高所得者層などの社会的な問題意識と、多少価格設定が高くとも手にとる方を中心で消費が拡大しているということもあるようです。一般的に生協系の方とかが取り組むケースが多いそうです。最近の若い世代では違うと思いますが。

まぁ大学生協というと今は生協の白石さんで盛り上がっていますが、通常は書籍販売や食堂営業、物販、旅行券などの販売代理行などを営んでいるわけです。ただし、日本の大学生協の多くはあまり魅力的な運営とはいえず、立地の優位性などで競争も激しくないために経営努力などは薄いというのが専らの評価です。ただ、最近では一部の大学における学内店舗に、有名シェフを招くなど(京大とかよく報道されますよね)色々と新しい試みをされているケースもありますね。一橋の生協も水準的に決して高いものとはいえませんが、絶対数の少ない一橋では仕方ないのかもしれません。しかし、地域内への開放なども思考すれば、京大とかのケースをみるともっといいサービスが可能であるとも思われます。

大学でのフェアトレードで印象に残っているのが、昨年言ったMITのキャンパス内の売店でした。少しアポイントメントの時間まで時間があったので、何か食べようといった大学店舗はフェアトレードカフェで、ベーグルやコーヒーなどがフェアトレードの原材料で作られたものでした。今回一橋のフェアトレード始めました、というメッセージを見て同じようなおしゃれないい感じのカフェでも出来たのかな、と期待したこともあって残念に思ったのです。。

日本の大学でも、もう少し魅力的な店舗づくりを目指して大学生協が努力してもらいたいと思わされる今日この頃です。フェアトレードなどもお茶を濁す程度ではなく、もう少ししっかりと取り組んでもらいたいものです。

フェアトレード2 フェアトレード1
□一橋の生協             □MITの学内店舗

□京都大学生活協同組合WEBサイト