最近、地震が相次いだこともあって災害用品の売り上げが伸びているだけでなく、震災時帰宅支援マップ、彼女を守る51の方法、という本が売れているそうです。
社会問題系の課題をマジメな内容として、学問的、もしくは一部の専門家や興味を持った人たち向けに発行される本は数しれませんが、どれだけその他大勢の方々の手にとってもらえるような本を作るのか、というのは大変重要な課題だと思っています。

その中でこれらの本は本当に面白い視点から震災を捉えているなぁと思います。帰宅困難者向けに帰宅するためのマップを作る、というのはこれまでも色々なところで話は伺ったことはありますが、実際ここまでのクウォリティで作られると、うーんなるほど、と思わされる。普通の地図としても面白いですよね。トイレの位置とか色々と書いてあるので。また彼女を守る~に関しては、さらにキャッチーな感じで小難しい内容ではなく、ビジュアル中心でメッセージが書かれているような感じです。

地域活性化やまちづくり、商店街活性化などにおいてマジメな本などは色々と出ていますが、もっと面白い切り口からまとめた本があってもよいような気がします。というか、全くこの分野に興味のないような人も「おっ?」と思って手にとってしまうようなものですよね。

社会問題なんてものは多数あるので、一部のそれに熱心な人たちの中向けに本を出したところで所詮は大したインパクトはないんですよね。だからこそ、如何にして色々な人にまちづくりとかに関する本を読んでもらえるようなものができれば、本当は面白いんですよね。

震災時帰宅支援マップ 首都圏版 彼女を守る51の方法―都会で地震が起こった日