昨日のニュースにもなっていましたが、全国の歓楽街で治安回復に向けて再開発に融資などを行う、という話が出ていましたね。ここで列挙されているほとんどの大都市の中心商店街さんとはお付き合いがあるため、結構治安維持に悩まされているのは承知していたので、具体的な施策が始まるのはいいことだなぁと思わされました。

特に、テナントで入るときには「飲食店です」といって、実は裏では風俗関連のお店が入ってしまったりして、他のお店が嫌ってそのビルから出て行く、その空いたところにまた関連の店舗が。そうこうしているうちにドタバタとそういったお店が集積していってしまって、結果的にビル全体が好ましくない店舗ばかりになることもとても多いそうです。
バブル崩壊後には、テナントに困って、オーナーが多少のことは目をつぶってしまったりすることもあるようなんですよね。そのような小さな歪みが発端となって、一気に同質のテナントが集まってしまうなんてことはとても多いのです。結果として、エリア全体のイメージなどが下がってしまって、短期的には集客力に、中長期的には地価下落などにも影響することに繋がったりします。しかしながら、それぞれ不動産のオーナーとテナントが合意をしている場合には、風営法などの摘発を行わない限りはそれらが撤退することはありません。だからといって、摘発すれば解決するかと言えば、そうでもなく、また新しいお店が入ってしまうだけ、という負の連鎖をこれまで断ち切ることは中々出来なかったようです。

そこで、今回、摘発して空きビルになった不動産をそのまま再開発することを支援し、その負の連鎖を断ち切ろうという施策のようです。
ただし、継続的な不動産管理などはとても重要なので、回収後の施設利用をビジネスホテルなどの形態だけでなく、利用方法はもっと地元の要求なども基にした企業からの企画コンペなども進めても良いのかな、と思ったりもします。

このような問題にメスが入り、民間主導の再開発などが今後連鎖的に進んで行くことに期待します。個人的にも各地の方にご意見など聞いてみたいです。

■歌舞伎町にビジネスホテル、全国の歓楽街で安全再開発(2005年6月28日 読売新聞)