私が商店街活動に関わった1998年くらいの段階でも、GISシステムと地域情報とを結びつけてデータベース化していく試みなどは色々と研究レベルでは進められていました。しかしながら、GISシステムのライセンスなどが高価で、しかも利用するソフトウェアなどが複雑だったため中々一般に使うというところまでは至らないものが多かったと記憶しています。誰か専門家が情報を収集して、データベース化してGISで埋め込んでそれをアウトプットするというようなところまででしたね。

しかしながら、2005年頃からgoogleマップなどの地図情報がAPI(Application Program Interface)が公開され、地図情報を活用してその上に情報を埋め込んでいくことが、インターネットベースでできるようになりました。このことによって、それまで高価であった点が解消され(基本的に無償)、さらにブラウザという誰でも使っているインターネット閲覧ソフトで利用することが出来るようになりました。

APIというシステムをご存じでない方は以下をご覧下さい。
■Google Maps API とは。

様々な公式サービスとしてブログや求人、映画と連携させたシステムが生まれてきています。

■Google Maps APIを使った地図サービスが次々登場--ブログ、求人、映画と連携


またこのように地図と情報とを連携させることで、地域活性化に生かそうという試みが高知工科大学の学生さんが始められているそうです。elemapというブログと地域情報とを組み合わせて公開できる仕組みだそうで、ぜひ以下のURLからのぞいてください。
ブログで個人による情報発信が容易になりましたが、それに地図情報等まで組み込めるのは、先のGISシステムで試行錯誤していたことを考えると格段に掲載する情報量が自然に増加していくので、常に進化していける点でも優れていますね。

■[公式サイト]elemap(高知工科大学)

■[高知新聞ニュース]

しかしながら、地図情報が電子国土ポータルから引いてきているようで、少々先のgoogleマップなどの地図情報よりは情報量などで劣っているところもあるような気がします。いくつか切り替えて使えるといいんですけれどもね。

ただ地域活性化に地図情報と地域情報とを組み合わせて整理することのハードルが格段に低くなっているのを感じます。