以前からこのブログでも取り上げているメッシュ型、マルチホップ型、アドホック型など色々な呼ばれ方をされる無線ネットワークの実証実験が九州の商店街で行われているようです。

■マルチホップ・マルチセル無線ネットワーク
■北九州の財団、マルチホップ無線ネットワークの性能実験

従来の商店街などのインフラ導入は各店舗が個別に回線契約をするものが主流ですが、このような無線通信技術を利用することで、単一の回線契約だけで(副、予備で2回線を追加しても3回線だけ)すむのです。さらに、各店舗内だけでなく商店街一帯を無線LANの通信可能な環境にでき、来街者は各店舗内のカフェなどでネットを楽しむこともできます。

■魚町銀店街マップ

今回の対象地区となっている魚町銀店街さんを13カ所のアクセスポイントを用意するだけである程度カバーできるそうです。

本当は各店舗で利用している情報端末を利用した通信を基本的に無線に切り替えることが出来れば、インフラ敷設・運営コストを各店舗が支払っている現在の通信費用を商店街やマネジメント組織の組織的な収入に変えることも可能なのですがね。(ただしプロバイダーとの調整は必要です)

ただ一部ではクレジットなどのCAT端末とかはセキュリティ上無線インフラではだめ、とか各店舗が利用している通信機器でもそれぞれ制約があるのが難しいところです。

今年からは次世代通信網が色々と整備され始めますが、中心市街地でも通信インフラの整備と活用が進める必要がありますね。