最近ちょっと興味のある書籍に手を伸ばせていなかったのですが、何冊か読みましたので、その一部をご紹介します。

地域活性化書籍の最近のトレンドとしては、

・地域ブランドに関するもの
・改正まちづくり三法に関するもの(コンパクトシティ論など)

が多く発行されていると思います。その中から3冊をご紹介。

■地ブランド
博報堂のチームが作成しただけあり、非常にデザインに力を入れた本になっています。そんなに分厚く、細かい記述などはあまりありません。一般的なブランド戦略をいくつかのエッセンスに簡潔にまとめて、ガイドブック的な感じの印象です。導入書としての位置づけでしょう。
ただしあまり細かなブランド戦略やケースを理解するには以下のケースブックの方が良いかと思います。

■地域ブランドへの取組み-26のケース―先進ブランドに学ぶ地域団体商標登録の進め方

こちらの本は題目通りに各地における地域ブランドの取り組みをベースにしながら、さらに地域ブランドの商標登録手続きに関しての実務的な内容についても取り上げられています。
ケーススタテディを知りたい、具体的な地域ブランド登録手続きを学びたいという、実務よりの興味の方はこちらの方が良いかと思います。

■中心市街地活性化の成功方程式
細野先生の従来からの情報と共に、改正まちづくり三法の問題と、中心市街地空洞化と都市間競争をマクロ的に分析している一冊です。成功方程式といえる結論は、まちづくりの中核組織の必要性、戦略の必要性、それを遂行しうる人材の必要性などが語られています。個人的には成功方程式というよりは、中心市街地衰退の因果関係と今後の行方をマクロ分析で示した上で、定性的な国内外のケースをもとに共通性を指摘。さらに現在のまちづくり三法の根本的な課題について述べられているといった印象です。

また追って読んだ本についてご紹介するようにします。