地方活性化では、「生産人口 × 生産性」というのが経済の基本になってきます。

この2つを見た時に、生産年齢人口については、女性や子育て世帯など従来だと共働きなどが行いにくい環境にある世帯の人たちが、もっと働きやすくしないと、人口減の影響が直撃します。さらに、生産性を上げていくことができれば、一人あたりで生み出せる生産量を改善していくことができる。まぁ一次産業や二次産業では分かりやすいですが、素手で物作るより、電動ドライバーで作ったりしたほうが飛躍的に速度があがる。一人あたりが時間で生産できる付加価値が拡大にあがっていきます。だから企業は設備投資をするわけですが、この2軸で見ていく必要があります。

どうにも地方衰退の時には、社会参画を促進して生産人口を増加させるとか、生産性をあげるために自分たちの経済構造を分析して重要基盤産業や供給関連産業のボトルネック解消を目指す政策展開という議論が全くなされません。ま、そんなことはこれまでは国が日本国単位で戦後やってきていたので、そこまでの政策立案を地方自治体に求められたことがなく、どうにも予算をいかに使うか、というのが計画だと思ってきてしまっているところがあります。戦後経済でみれば傾斜生産方式など供給ボトルネック解消の連鎖で生産量を増やしたりみたいな供給型政策での成果は勿論あるものの、今は需給逆転。しかも従来でいう「社会人」像だけでは、生産年齢人口も減少していくということになるので、やり方を根本から、社会観もどんどん変えていく必要があります。

例えば、AIAの仕事もITがあるから高い生産性で仕事ができています。
全国に広がるインターネットやそれに接続されているサーバー、様々なアプリケーション、プログラミング言語が揃っていなければ、今のような働き方は実現できていません。

例えば、地方との会議もSkypeやグーグルハングアウトで移動せずにできることも多くなりました。さらに都内の知り合いとでさえ、一々電車のって数百円払って30分とかかけて相手先までいくのも面倒なので、さくっとSkypeみたいなことも結構あります。これだけでも1つの打ち合わせが60分だったのが往復で30分ずつの移動を含めたら120分かかっていたのが、60分だけになるのです。その他のことに時間が使えます。

社内プロマネもasanaで定期的に開いて「あーこれってもう終わっていますね」みたいなことを確認しながらタスクやスケジュールなどを確認していきます。紙でやっていたらどれがどれだけ分からなくなるし保管にもスペースを確保するコストがかかります。さらに誰がそれ管理していたのか分からなくなったり、その場にいかなくては確認できない。けどネットだからスマホからでも確認できる。地方にいようと自宅にいようと関係ない。
さらに地方で開発した施設や事業の進捗管理はサイボウズで関係者が全員入ってファイル共有やスケジュール共有などをしていく。

メルマガとかの原稿共同執筆はGoogleドライブでやれば、マージする手間も掛からず、皆で分散して執筆して、一気に完成させられます。調査レポートなどの作成においても超絶便利。書いたのに消えた、みたいなこともクラウドサービスだからないし、マージする時に上書きして死ぬみたいなことも全くない。

さらに、マーケット開催支援アプリ(marche it!)や動画学習サービス(AIR lec)や視察受け入れサイト(AIR case)やメルマガやオンライン資料販売は独自開発して回している。

こんな環境に併せて、AIA自体もコアメンバー4人のオフサイトでの定例は週二回だけ。出勤したりSkypeでつないだりする形式にしていて、流動的。出張など重なったらSkpeなどで軽く話して、あとはLINEでやりとりしたりするので済ませたりもする。後の突発的なやりとりはLINEやFacebookメッセ。3ヶ月に一度合宿で泊まりがけで集中的に内容整理や次の四半期やることを決めるだけ。あとは個人で自立的に進めていく。

そう考えるとずーっと日夜働いてくれてるのは、サーバー君ですね。働き者ですw 決済もPayPal君がやってくれるし。ありがたい。
細かな処理は担当してくれている細かなことがしっかり可能な理事が進めてくれているけれども、日夜の作業は全てサーバー。サーバー+人間でしっかり分担できている。

実はAIAのサービスというのは、サーバー+人間のコンビでのシゴト。作業とかサポートに必要な実務系はプログラムしたサーバーでこなしてもらったりして、知恵を出すところや交渉するところは人間がやるという、サーバー+人間のツーマンセルバトル。

僕の場合にも日常的な実務についてはサーバーで受けてもらったりしていて、自分の時間で対応する。プロマネとかは前述のようにシステムが管理していて、それをみてせっついたり、交渉したりするのは僕がいってやったりする。つまり人間が時間拘束から可能な限り開放されて、ある程度自由な時間の中で仕事をしていけるようにしていく。

こういう形式だから、各地で事業立ち上げたり、ほかの事業も並走出来る。生産性を上げて、効率良くして、時間的拘束を下げて黒字化ハードルを下げれば、さらに別のこともできるから、さらに一人当たり生産は上がる。これが大切だと思う。超絶弱小団体でさえ、ネットの普及、アプリの無料/低廉利用でここまで生産性をあげることができる。

製造業のような巨額の設備投資じゃなくて、ネットひいて、パソコンかったり、ディスプレイかったり、カメラかったりとか全部ひっくるめても数十万円レベル。それでここまでのことができる。ものすごい投資効率です。生産性の改善です。これが全部紙やオフィスでの話し合いでやっていたら、、、今のうちらのワークスタイルは成り立たないです。

そう思うと一人がフルタイムで非生産的な仕事するのを美徳とするのが問題だと思うんですよね。だから低賃金にもなる。

ITはプログラムした作業を24時間疲れたとも言わずに働いていくれるサーバーで回して人間がやらなくてよくしたり、移動の時間と費用を劇的に下げてくれる。らくするために最初に開発をする。ここが大切。楽をするので良い。らくすることが次の余剰を生む。

楽したらその分、別のシゴトをどうしていくかということを考えられる。生産性の低いやり方で、一つのシゴトをフルタイムでやって、それでスループットが低くなっているから低報酬で残業ばかりするみたいな負のパターンが結構あちこちにある。重要なのは、シゴトの再定義で、いかに楽して、もっと生産性の高いシゴトに時間を割いていくのかというあたり。

小さなシゴトにも役割はあるけど、もう人間がやらなくていいことも沢山あるわけで。それはどんどん省いて、次の世界にいかないと、日本の一人あたり生産の低水準は打破できないと思う。

1970年までは劇的に改善していたのは、過去の低生産のシゴトから高生産のシゴトへと強制的に人口移動含めてやったことにあるわけで。地方に機能分散したあと、地方の生産性があがらないことは、日本全体の生産性があがらないことと直結している。地方創生においては人口減の問題で、市場側の問題も叫ばれているけれども、個人的には、国内外に物を出していくことを前提とすれば、やはり生産性や社会参画の両面の問題を捉えていくべきと思う。

むしろ低生産なシゴトを財政や規制が守っていたら、人口減少より日本は結構厳しい問題を今後より抱えていくことになると感じる。人が少なくなるのだから、それに合わせた社会づくりをしようという話の一つ。

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