最近ショートブログが流行っている!?みたいなので、久々にペースあげて更新していきたいと思います。

様々な自治体の方々と触れていると、危機感持っている方って意外と少なかったりします。我々の活動に関心もってくれたり、連絡くれたり、共にプロジェクトを推進される方はその少ない方側ですが、多くの方は「潰れない」「安泰」と思っている節があります。実はこれは自治体の方だけでなく、住民はますますもってそう思っていたりします。「役場が潰れるはずはない」と皆が信用しています。

日本の場合には、様々な救済策やら地方債制度を一般の国民が知らない間に投入しているわけですが、帳尻合わせには限界がきています。特に予算系はイニシャル支援が中心であったりもするので、国策的に迷惑施設がある、政策のマイナス効果を地域的に受ける(エネルギー革命系はその一つ)といったあたりで、手厚く国費投入された自治体ほど破綻危険性が高いというのが恐ろしいところ。

そんなこんなしている中、以下のようにデトロイトが破綻の危機だそうです。あのデトロイトがですよ。工業都市として栄えたのも今は昔、180万人いた人口が70万人にまで減少してしまったとのこと。仕事がないまちは社会減が進んでいくので、税金払う人は減り、税金もらう人は定着していく。活性化のために様々なクリアランスなどのハード事業やったら借金増加してさらに償還に追われていくという状態。ロビイングして様々な制度支援を受ければ受けるほどにダメになっていく。。。。まさに日本と同じ構図。

◯米デトロイト、財政非常事態に=過去最大の自治体破綻も

日本でも夕張は有名ですが、少し喉元過ぎれば熱さを忘れる的な状態にあると思います。実は3月は夕張市が財政再建団体に指定され、破綻した月でもあるのです。年度末だからこそ今一度考えなおす必要があります。


私は「自治体が破綻する日」について考えれば、まちが自立するためのまちづくり事業が必要であると思えるのではないかと思います。自分ができることに取り組まないと、その地域に住み続けることさえ難しくなるかもしれないことを直視できるのではないでしょうか。

ぶっちゃけ誰も自分の自治体の財政状況なんてちゃんと把握したこともないし、他の都市と相互比較したことってほとんどないと思います。自治体によっては財政課の方でさえほとんど財政規律とか気にしていない人ばかりだったりもします。誰も無頓着になってしまうと、いよいよ危険水域です。

なんでも行政に頼んで、ひとまず国から予算つくからといって何でもかんでも作っているとどうなるのか。市民自身も意識していくことはとても大切なこと。

自分はどう地域の自立のために貢献できるのか。
新たな産業を地域に興すのにどう役立てるのか。
自治体の財政を改善するべく、いらないものはいらないと言い、自分たちでできることは自分たちでやれないか。

「私には関係ない」と思っていたら大間違え。以下のような本には夕張の話も書かれていますので、読んだことなければ読んでみて、周囲の人と議論すれば、少しは真剣になれるように思います。

どうせ自治体破綻なんてひと事と思って適当にやっていたら、必ずしっぺ返しがくるだろうと思います。なにせ、実は夕張より財政が悪い自治体はいくつもあるわけですから。。。

  

また、来週からATCMなどとの連携した事業開発やBIDへのAIAとしてプログラム提供を目指すため、イギリス・ドイツを回ってくる予定なので、その情報も順次掲載いたします。

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